初恋-はつこい-

『どうか、

 香坂君と同じ高校へ

 進学できますように。

 そして、

 香坂君に私の想いが

 伝わりますように…』


心の中でゆっくりと

でもしっかりと願い事を唱える。


目を開き、

真由はふと隣の圭輔を見た。


圭輔はまだ

願い事を言っているのか、

目をつむっている。


香坂君はどんな

お願い事言ってるんだろう……


そう思いながらも

真由は圭輔の横顔に見とれていた。


圭輔の目がゆっくりと開く。


その瞬間、

真由の心はびくんと

大きく反応した。


そして素早く

圭輔から視線をそらした。