初恋-はつこい-

しっかりと前を見ながら、

なるべく人の少ない方向へと

歩いていった。


そして、二人は

ようやく本殿の前へと辿り着いた。


圭輔は繋いでいた手をそっと離す。


そして真由の方を向くと、

「お参り、しよう」

と微笑みながら言った。


それにつられて

真由も微笑みながら小さく頷く。


真由は巾着から財布を取り出し、

小銭を取り賽銭箱へと投げ入れた。


そして鈴を鳴らし、

手を合わせ静かに目を閉じた。