初恋-はつこい-

真由の頭の中は

悲鳴をあげていた。


ちゃんと断らなくちゃ

いけないと

思いながらも、

どうにか勇二の

傷つかない方法をと

考えを巡らせていた。


とその時、

「おい、お前、誰だ」

と、低くてとても通る声が

聞こえてきた。


「こ、香坂君……」


圭輔がジュースを二つ

手に持ち露店から

帰ってきのだ。


真由の言葉に

勇二はすばやく

後ろを振り返った。


「香坂!?」


「土屋!?」


圭輔と勇二は

お互いの顔を見合わせたまま

しばらく動かなかった。