初恋-はつこい-

「か、菅野は……初詣?」


歯切れの悪い口調で

勇二が真由に問いかけた。


真由は小さく頷いた。


「親と、一緒か……?」


勇二の言葉に

真由の鼓動は自然と早まる。


嘘でも“そう”と

肯定してしまおうか、

それともただ

首を左右に振るだけに

留めておこうか、

真由の頭の中は混乱していた。


なかなか返事をしない真由を見て、

勇二が少しだけ真由に近付き、

「良かったら、

 俺とお参り、しねぇか」

と誘ってきた。