突然の言葉に

真由の頭は混乱し

うまく飲み込めないでいた。


「ど……どうして……?」


真由はようやく玲子に対して

言葉を投げかけた。


「あなたには

 香坂君には不釣合いだからよ!」


頭を思いっきり鈍器で殴られたような

衝撃が真由の身体を駆け巡る。


真由が呆然としていると、

「あなた、

 香坂君を好きでいる資格なんかないのよ!」

と、とどめを刺すように

玲子は言いその場を去っていった。


何で玲子に

そんな事を言われなくてはいけないのか。


人を好きになる資格とはなんなのか。


あまりに強いショックで


真由はしばらくその場から動けないでいた。