「返事はいつでもいいから」


勇二はそう言うと

足早に去っていった。


突然の勇二からの告白。


しかも圭輔の目の前で。


……香坂君、

どう思ったかなぁ……


“そっか”とだけ呟いた

圭輔の姿を思い起こし、

真由の心は

砕け散ってしまいそうだ。


そして勇二からの告白を

どう受け止めていいのか、

頭の中がぐちゃぐちゃに

混乱していた。