初恋-はつこい-

「お兄ちゃん、

 菅野先輩のこと、

 誤解してるんだよ。

 この手紙読んだら、

 菅野先輩の気持ち

 分かってくれると思って。

 ね、お願いだから

 菅野先輩に冷たくしないで」


「詩織ちゃん……」


詩織の気持ちに

真由の胸が熱くなる。


今まであった詩織との距離も

今はもう全く感じなくなっていた。


「ねえ、お兄ちゃん!」


詩織が念押しするように呼び掛ける。


その呼び掛けに

圭輔は頭を軽くかきながら、

「……わかった」

と小さく呟いた。