圭輔と出来る限り

一緒の時間を過ごしたいと思う。


けれど、果たしてそれだけで

進路を決めてしまって

いいのだろうか。


そう考えると、

杏奈の言ったことに

真由は深く納得した。


「う、うん。

 そうだよね。

 一時的な感情だけで……」


「そうだよ。

 だから、真由は自分のしたいこと、

 考えな」


そう言うと

杏奈はぽんぽんと軽く

真由の肩を叩いた。


「うん、そうする」


圭輔の希望進路や

玲子の言葉の意味など、

気になることは沢山あったが、

真由は自分を一番に考えて

調査票を提出することにした。