初恋-はつこい-

「結局、

 分からなかったんだね」


爽やかで心地いい風が

体を包み込み、

キラキラとした日の光に

照らされながら、

真由は杏奈と通学路を歩いていた。


「う、うん……」


進路希望調査票の期限である今日、

真由は圭輔の進路が

気になりつつも

結局知ることが出来ないでいた。


「“運命共同体”……」


真由は昨日の玲子の言葉が

頭から離れずにいた。


玲子が言ったこの言葉の意味を

どうしても知りたい。


しかし、

圭輔や玲子に直接聞く勇気など

毛頭なかった。