「違うクラスなんだよね。

 寂しいなぁ……」


真由は小さく呟いた。


とその瞬間、

真由の言葉を

まるで聞いていたのかの様に、

圭輔が真由の方へ振り向いた。


一瞬目が合った気がして

真由は慌てて視線をそらした。


「あ、わ……」


真由の心臓は

今にも爆発しそうになっていた。


見つめていたのが

香坂君にばれちゃったかな?


そう思いながら

暴れる心を

なんとか落ち着かせようとした。


本当に圭輔と目が合ったのだろうか?


真由の心がほのかなピンク色に染まり、

3年生としてスタートをきった。