「すいませーん。

 いつものところ、

 テーピングしてください」


その声に素早く反応し、

真由は声のする方を見た。


「こ、香坂君!」


まさか、

圭輔が保健室に来るなど

思ってもいなかったので、

真由の心は

嬉しさでいっぱいになっていた。