「何かあったら、声を掛けてね」


綿菓子のように柔らかい声の

保健の先生は、

真由にそっと布団を掛けながら言った。


「は、はい」


隣のベッドのように

真由のベッドの周りにもカーテンをひかれた。


真由は真っ白な天井を見ながら、

また玲子のあの言葉の意味を

考えていた。