『Happy birthday

 サトミサン!オメデトウ!』


元気な声が聞こえ

里美はさっぱり意味が分からない。


おめでとう?


由香、じゃない?


男の人の声?


鈍っている頭をフル回転して考えていると、

電話の向こう側から声が聞こえた。


『ボク、ジェイク デス。

 Fan club ノ Birthday call デス』


ジェイク!


その名前を聞いた瞬間、

里美は目が覚めその場で正座になった。


「ジ……ジェイク?」

『ハイ。ジェイク デス。

 タンジョビ オメデト』


「あ、ありがとうございます!」