「ほら、火を吹き消して」


「うん」


「おめでとう、里美!」


「おめでとう、里美ちゃん!」


素敵な友達を持てたことに

感謝しながら里美は笑顔で頷いた。


それから3人でケーキをカットし食べながら、

色々な話をして盛り上がった。


「てか、

 直人ってどうして

 自分の意見はっきりしないの?」


「俺が決める前に

 いつも由香が決めるだろ」


「そうだっけー?」


由香と直人のやり取りを聞きながら、

里美はなんだかんだいって

上手くいってるんだと思っていた。


前に由香が“倦怠期”と言っていたが、

そんな風には少しも感じなかった。


むしろ2人の会話が

テンポ良く心地良かった。


直人が加わってから

より一層話に花が咲き、

3人は時間を忘れて楽しんだ。