それを見ていた里美は

ジェイクの姿に号泣した。


ジェイクの真摯な態度に

心を打たれた。


―――ピピピピピ、ピピピピピ


里美の携帯電話が鳴り響く。


「も、もしもし……」


「Jake」


里美はジェイクの声を聞いて

さらに胸が熱くなる。


「……会見、……見たよ」


泣いていて

なかなか言葉にならない。


「サトミサン、

 イマカラ ムカエニイク カラ。

 マッテテ」


迎え?


里美は言葉の意味が

理解できずにいる。


「……む、むか……え?」


「ウン。 マッテテ」


ジェイクがそう言うと電話が切れた。


里美の頭の中は混乱していた。