そしてジェイクからの電話が

とうとうなくなり、

里美からも掛ける事は

全くなくなった。


雲一つない青空。


鮮やかな色とは

対照的な表情の里美は、

いつもの様に由香と一緒に

ランチタイムを過ごしていた。


「ねぇ、上手くいってないの?」


由香が様子を伺いながら尋ねる。


「……ん。

 もう連絡もないし、ね……」


里美の表情がさらに暗く重くなる。


「ジェイク、

 日本で活動するんだっけ?」


由香の言葉に里美は静かに頷いた。


「里美はさ、どうしたいの?」