夏休みが終わると
文化祭の準備が始まった

凌は生徒会長だから
とても忙しそうだった

一緒に帰れない日が
続いていた

生徒会長としての
最後の行事だ!と凌は
気合いが入っていた

クラスでは、出し物の
相談や準備が進んでいた

先生は、初めての
文化祭だから楽しみだよとみんなに言いながらも必死に準備を
頑張っていた

きっと教師になって
初めての文化祭に
戸惑っていたはず

慣れない行事の準備で
疲れきっているのが
表情でわかったんだ

それなのに必死に
頑張っている先生は
やっぱりかっこよかった

わたしは、何の
手助けも出来ない自分に苛立っていた

ただ先生の頑張りに
影から応援する事しか
出来なかった