ようやくエアコンが
効き始めた車に乗り込む

わたしも凌も後ろの
座席に乗った

学校の近くの
コンビニで、先生は
ジュースを買ってくれた

車の中に流れる音楽

『先生、この歌
好きなの?』

凌が聞いた

『そうなんだよ。
お前も好きか?』

『すげぇいいよな』

そんな2人の会話を
聞いていた

何だか、とても
幸せな気分

色んな話をしてるうちにわたしの家に着いた

『またな!』

と凌が言う

『来週な!』

と先生も言う

『先生ありがとう』

そう言って、わたしは
手を振った

先生の車が
見えなくなるまで
その場に
立ち尽くしていた