それから、街を
ブラブラしながら
凌をからかった

『うるっさいなぁ』

なんて言いながらも
凌は相当嬉しかった
はずなんだ

笑顔を見たら
わかるんだ

いいなぁ
好きな人に会えて

偶然でいいから
先生に会いたい

明日は先生学校に
来るのかな?

『じゃあね!』

そう言って
わたしたちは別れた

その夜、凌から
メールが届いた

【今日はサンキュー。
明日もし学校に
山本がいたら
覚えとけよ!】

返信する暇なく
もう一通

【会えるといいな!】

まったく

凌らしい

【かおりとまた
話せるといいね。
明日も協力してあげる。わたしも先生に
会いたいよ!】

と返信をして
携帯を閉じた