月曜日

外は激しい雨だった

教室に入ってきた先生はいつも通りだった

あのキスは夢だったのかと思うくらい

『先生のマグカップ
見に行こうよ!』

みどりの誘いに胸が痛む

使ってくれてなかったらどうしよう…

でも、元は渡すはず
じゃなかったんだから
それくらいで
ショックは受けない

そう思っていた

職員室に入ったみどりはどうでもいいような
理由をつけて、先生と
話をしていた

わたしは
マグカップに目をやる…

わたしがあげた
マグカップに
コーヒーが入っていた

思わず涙が出そうになる

使ってくれてる

嬉しかった

先生はわたしに
微笑んでいた