今年も夏の大会が
やってきた

昨日先生は、わたしの
家に来て、泊まった

ママが居たから
愛し合うのは、お預け

ただ、キスは
たくさんした

朝も、先生がわたしと
みどりを会場まで
送ってくれた

あれからみどりは
しまっちには
会っていない

夏休みだった事が
救いだった

浮かないみどりの顔を
気にしながら
試合に臨んだ

みどりは心の不安定さが体にも現れ
練習でも不調だった

コーチはスターティングメンバーとして
みどりをコートに
立たせたけど、期待に
応えられず、途中交代

わたしは、みどりの穴を埋めるように
必死に走り回っていた

先生が見つめている試合

わたしは、みどりの
様子に気を遣っていた

何とか勝利した試合

去年のような喜びは
沸き上がらなかった

みんなとハイタッチ
するけど、それも
みんなわたしなりの
演技にしかすぎない

そして、みどりの
笑顔も演技

その演技が、また
わたしの心を痛めた