修学旅行が終わって
本気で勉強に打ち込む
わたしたち

わたしは相変わらず
先生を想っていた

いつもの帰り道

今日も3人で並んで帰る

『この前
雅紀さん見たんだ』

凌の言葉に、わたしは
目を丸くした

『バイトしてたよ。
真面目に』

3人の間に沈黙が流れた




あれは、中1の夏の事

わたしは
雅紀さんに出会った

悪そうな外見と目つき

笑顔も寂しそうに
見える人

その寂しそうな笑顔が
気になって仕方なかった