笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~

『今日は、夏海の
お母さんがいるから
家では無理だから…』

そう言いながら
先生が車のシートを
倒していく

いつもより狭い空間で
抱き合う

先生の車の後部座席は
窓にフィルムが
貼られていて、外からは中が見えなかった

それでも、いつもと
違った環境に、わたしは恥ずかしさを感じた

なのに、先生は
いつものように
優しく抱いてくれる

いつもより、声が
大きくなってしまう

『今日の夏海は
いつもよりエロい…』

先生の言葉がまた
わたしの気持ちを
高ぶらせる

先生もわたしの愛を
受けとめてくれて
いるよね?

ちゃんと伝わって
いるよね?

大好きな先生の愛を
たくさん受けながら
体を重ね合わせた

『来年の夏海の
誕生日も、一緒に
過ごそうな』

服を着た先生が言った

『そうだったら嬉しい』

『何言ってんだよ。
当たり前だろ?』

『そっか。また大会と
ぶつかっても、会いに
来てくれる?』

『もちろん!』

『でも内緒はやめてね。心の準備が…』

先生は笑った

『そんなに驚かせ
ちゃったかな?』

『そりゃそーでしょ!
先生には、いつも
ビックリさせられて
ばっかりだよ』

先生が隣で笑っている

その笑顔はわたしだけのものであってほしい

その願いは叶わない事
わかってる

それでも、その
わがままは尽きない

わたしにだけ
その笑顔を見せて

これからもずっと