笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~

『すごーい!』

先生が連れてきて
くれたのは
夜景が見渡せる丘

そう

みどりが先輩に別れを
告げられた時に来た所

あの時は、夜景なんて
気にしていられなかった

今日は夜景がわたしの
胸に刻まれる

車を降りて
夜景を見ていた

先生の手を握り締めて

先生に寄り添いながら
綺麗な夜景を見つめた

『誕生日プレゼント』

車に戻ると
先生が差し出した

『この前はひまわり見に連れてってくれたのに』

先生は何も言わず
微笑んでいた

『開けてみて』

『うん』

中には、ひまわりの
形をしたシルバーの
チャーム

先生が車の
ルームミラーを指差す

そこには同じチャームがぶらさがっていた

『先生ありがとう』

何度も言った

『また宝物が
増えちゃった』

そう言ったわたしを
先生が抱きしめた

『誕生日には一緒に
居たくて。ビックリ
させてごめんな』

『うんん。会いに
来てくれて、嬉しい』

『夏海16歳おめでとう』

キスをした

何度も何度もキスをした

最高の16歳を
迎えられている

幸せ