笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~

先生を連れて
家に入ると
ママは驚いていた

『高志くん!こっちに
来てたの?』

『夏海にも内緒で
来たんです』

ママに笑顔を向けた先生

『そうなの!夏海
頑張ってたかしら?』

『はい。久しぶりに
夏海がバスケやってる姿見れて、良かったです』

『それは、良かったわ。とりあえず、ゆっくり
してちょうだい。夏海は早くシャワー
浴びておいで』

『はーい』

わたしがシャワーを
浴びている間、ママと
先生はどんな会話を
していたんだろう

そんな事を気にしながらみどりの心配をした

大丈夫かな、みどり

うまく会話出来てるかな

わたしまでドキドキ
してくる

シャワーを浴び終えて
ようやく落ち着きを
取り戻した

先生がこれからご飯を
食べに行く事を
説明してくれていた

『嶋田先生にも
よろしく言っといてね』

ママは何だか
嬉しそうだった

部屋に入り
みどりに電話をかけた

本当は、どうだった?
ちゃんと話せた?
なんて聞きたい事は
たくさんあった

でも、わたしの隣には
先生が居て、とても
言える状況じゃなかった

先生に隠し事をしている後ろめたさも
あったけど
こればかりは言えない

わたしは、普通を装って準備出来たかを
問いかけた

『うん!大丈夫だよ!』

わたしの状況を
察知したのか
みどりは元気だった