しまっちと美穂さんと
別れて、家に戻って
きたのは午後9時過ぎ

とても楽しいひと時を
過ごして、充実感で
いっぱいだった

わたしはお風呂に
お湯を入れ、リビングで先生に水を出した

『先生、
飲み過ぎてない?』

差し出した水を
飲んだ先生

『全然平気だよ。
俺は酒に弱くないから』

全く酔った表情は
見せない先生

いつか酔った姿を
見てみたい

『先生の酔った姿を
見てみたいなぁ』

『俺は、夏海に
酔ってるよ』

先生の冗談を
真に受けてしまった

わたしの顔はきっと
赤いに違いない

『ん?』

そっと顔を上げた
わたしに微笑みを
くれる先生

愛おしくてたまらない