部屋に戻ると
いきなり先生に
抱きしめられた

『早くこうしたかった』

先生の鼓動が聞こえた

久しぶりのぬくもり

『わたしも…』

思いっきり先生を
抱きしめた

そっとキスをした

軽く唇を合わせる程度に

久しぶりの先生の唇

涙が出そうになるほど
嬉しかった

それから何度も何度も
キスをした

求め合うように

傍に居ると、こんなにも簡単に抱き合えて
キスも出来るのに

抱き合って
キスをする事が
こんなにも
難しくなるとは…

そして、大事な事だと
実感した

『寂しかった』

『わたしも』

先生の優しい声

先生のぬくもり

すべてわたしが
待っていたものだった