『もっとディフェンスをしっかり固めなきゃ
ダメなんだけどな』

凌が考え込みながら呟く

薄暗くなった帰り道は
みどりと凌とわたしの
反省会になっていた

小学校の時からずっと
バスケばかりの生活の
わたしたちだった

小学校でも凌とわたしはキャプテンだったし
みどりは副キャプテン

いつも一緒の3人だった

『後悔しない試合を
するしかないよね』

わたしが言った言葉に
みどりも凌もうなずいた

明日はわたしたちには
とうとう最後の大会

極度の緊張と寂しさで
胸が締め付けられた