え?

『どこに?でもわたしも高校に入ったら
同じ学校に
居られるわけじゃないし先生が転勤になっても
同じじゃない?』

軽く考えていた

すぐ近くの学校に
転勤になると
思っていたから

『違うんだよ』

先生が悲しい瞳で
わたしを見つめた

『俺、教師になる時
地元に希望を
出していたんだ。でも
空きがなくて、こっちに
来たんだけど、来年度は空きが出たからって
地元の学校に
行く事になったんだ』

地元?

確かすごく遠いはず

なんで?

せっかく一緒に
居られるように
なったのに

わたしはようやく
先生の話を理解した

先生の悲しい顔のわけを
ようやく理解出来た

わたしの目からは
涙がこぼれていた

理解すればするほど
涙が溢れてきた