先生はわたしが
作っている隣から
離れずに、何度も
つまみ食いをしていた

チョコのように
甘いバレンタインを
過ごした

わたしの他には誰からももらわなかったよと
言っていたけど…

たぶんそれは先生の
優しい嘘だと思う

結局追求出来なかった
自分が情けない

だけど、わたしの
チョコを美味しいと
食べてくれる先生の
顔を見て、この幸せを
大事にしようと
嫉妬の気持ちを
落ち着かせた

『受験勉強しなきゃ
いけないこの時期に
俺たちこんな事してて
いいのかな』

なんて言いながら
わたしを
抱いてくれた先生

わたしは全身で
先生の愛を感じていた