綺麗に片付けられた
先生の部屋

夏休みに来た時と
変わりはなかった

早速2人でピザを
選んで注文した

ピザが届くまで
2人でグラスを
用意したり、食器を
並べたりしていた

2人きりの空間

なるべく
意識しないように
努力してみる

そんな努力は無駄なのに

先生を好きな気持ちが
断然勝るんだ

【ピンポーン】

チャイムが鳴って
ピザが届く

『わたしが払うから!』

と言ったのに
先生は無視した

美味しそうな
ピザの匂いがたちこめる

ピザの蓋を開けた
わたしたちは
目を合わせて笑った

全部揃ったテーブル

『かんぱーい』

声を合わせて
グラスを合わせた

『旨い!』

先生の喜ぶ声

先生の喜ぶ顔

すべてわたしの宝物

今はわたしだけのもの