実玖ちゃんの言葉は聞こえなかったけど、実験だったと聞いてちょっと助けてくれたのが嬉しくなった。



そして、帰りのホームルーム。



「藤村、北上。今日は委員長の集まりあるから。」



と、担任が言った。
すると、実玖ちゃんが口パクで




「北上とちゃんと話してきな。」



と言った。



私は少し戸惑ったけど、頷いた。




私は北上君の本当の気持ちが知りたい。
でももしかしたら私のこと遊びだったってのがほんとかもしれない。




………それでも、私はけじめを付けたい。