叶えたい恋


「あの
ちょっと待っててください。」


そういって
女の子はどこかへ消えた。




とりあえず 座ったままでいると
遠くから女の子が走って戻ってきた。

そして
手にぬらしたハンカチを握りしめていた。



そして
向かい合うように座り込んだ女の子は

「肘怪我してるので
じっとしててください。」

と言った。


そう言われてみれば
確かに肘が痛い。

それから
女の子は、慣れた手つきで
怪我の手当てをしてくれた。



にしても

…顔が近いんだけど

気づいてんのか?



そんなこと気にしてない様子の女の子は
真剣な顔で絆創膏をはりつけた。


その瞬間、安心したような微笑みを浮かべ
顔を上げた。


「もう 大丈夫です。」