*空side*

ま、マジかよ…
どんだけ天然だか自分で全然わかってねー…
一緒に寝るって、どんだけだよ。ただでさえ今の状況でもドキドキしてんのに、一緒に寝るとかマジ理性が保てるかが問題なのに…
そうか!まだ熱があるんだ!!

「まだ熱っぽいのか?」
「?」

この反応からして熱っぽいんだな。寝たらすぐ立ち去ればいいんだ。
風呂は、いっか。

「分かった。絶対手は出さないって約束する」

コクンと頷く

背中合わせに寝る。はぁ~マジでこんなことってあるのかよ。
ふと、隣を見る。
うお!もう寝てる!はや…
めちゃくちゃかわいい、瑞希の寝顔。モテる部類だってことがすぐわかる。うちのクラスだって瑞希を狙う奴はたくさんいる。
俺だって…瑞希が好きだ。いつからってのはわかんないけど、純粋で優しくて天然だから守ってやりたいタイプだ。だけど、俺はこいつとしゃべってると楽しくてしょうがない。それで好きになったんだと思う。

スース―

起きる気配はないな…
もう行くか。

「ん…」

やっべ!起こしたか?

スース―

よかった。
キュッ
ん?

なにー!?
瑞希の手が俺の手を握ったまま離さない。
どうするか…