『だけどわたしは、報事がすきです。たまにむねがドキドキします。かしわばらがそばにいてくれれば、なんでもできるきがします』




 可愛らしい丸文字で書かれた言葉……先を読もうか迷った。





『と、こんなことをかいて、日記をつくえにおいておけば、かしわばらは、ぜったいにみるはずです』






 腹の底から笑いが込み上げてくる。



 あの小娘……。




『かしわばら、さぼってないで、ちゃんとしごとしなさいよー! まりかより』








第16話へ続く