更に日記は続く。



『とくになにもかくことがないので、うちのせいかくのわるい報事のことをかきます』



 報事……


 まさか、執事……俺のことか?




『うちの報事は、はっきりいって、かおはいいです。たちすがたも美しく、つれてあるくにはサイコーです。

 でも口うるさくて、イジワルで、何考えているかわからなくて、たまにわたしをバカにしたようなかおしてわらってます。そのしゅんかんがいちばん生き生きとしているような、さいていなおとこです』



 なるほど報事だ。執事である俺には全く関係ない話だろう。