「ありがとうございます。お嬢様の為に特別に用意させました。

 一緒に食べましょう」



「うん! 柏原、大好き!」




 華は咲き乱れ、爛漫な笑みは俺の心を揺さぶる。


 その嬉しそうな笑顔を隣で独り占めして、何故か満たされていく。



 桜よ、桜………


 暫し時間を止めて



 二人だけの空間を華やかに演出してくれ。




第6話へ つづく