「失礼します」 消え入りそうな声で、気持ち良さそうに寝入る彼女のバスローブをキュッと堅く合わせる。 床に落ちたブランケットを、そのウエストまでかけてやる。 ─────何をやってるんだ俺は………… バスローブなんか、剥ぎ取ってやればいい。 男と同じベッドで寝るということは、どういうことなのかを、その体に存分に知らしめてやればいい。 スースーと気持ち良さそうに寝入る彼女に、そっと近づく。 「だめだ……できない……」