「柏原が選んでくれたのは、パレオ付きの水着なのね! どう? 可愛い?」 淡いピンク色がヒラリと身体のラインを隠すように揺れた。 これならば許容範囲内。 「とても良くお似合いです」 デコルテから膝上までを完全防御した。満足だ。 「じゃあ……水着はこれにするわ」 「かしこまりました」 胸を撫で下ろしていると先程の女性店員たちが、カバンやら……洋服やら……帽子などを抱えてやってきた。 「茉莉果様、こちらパリのショーで発表されたばかりのワンピースですよ」