「はやくしてよ……」 鏡の前でまだ完全には着れていない水着で胸元を押さえてうつ向く…… 出会った頃は、まだ小娘だったのに、いつの間にかこんなに女らしくなってしまったのだろう。 「ダメです」 「えっ?」 「この水着は、お嬢様には似合いません。私が違うものをご用意いたしますので、しばらくお待ちください」 この姿を誰にも見せたくない。男女問わず殺意が芽生えてしまいそうだ。