「・・・美弥、私・・・言いに行く」



「うん」



「頑張るから」



「うん」



「美弥も頑張って」



「・・・うん?」



首をかしげながら返事をする美弥



そんな美弥に、笑顔を向けた






行き詰ったから、元の場所に帰ってきた



ただ、それだけなのに・・・



私の心の中はとても穏やかだった



美弥に送った、怒りや恨みの感情は

一生消えない



今、美弥が忘れているだけで

消えはしない



それでも私たちは、前に進む



私より、智樹君の想いが強くて

智樹君より、美弥の想いが強い

その美弥に思われてるのは私で・・・