恋。ときどき雨




「ふゎ・・・ハァッ・・・!!」



口を塞がれて、肩で息をする



「・・・落ち着いて、息をしろ」



力が入らず、智樹にもたれかかる

まだ、手の震えが止まらない



「・・・何があった?」



「・・・なんでも、ない・・・ちょっと、

 パニックになっただけ」



言えないよ・・・

由姫は智樹のことが好きなんだし



私が、悪いから



「・・・そうか」



抱きかかえられて、

ベッドに寝かされる



「・・・ゆっくり寝ろ。絵も、黒板も

 全部消した」



「ありがとう・・・・・・」



私はシトラスの香りに包まれながら

眠りに落ちた―。