「ただいまー」
私はいつものように元気な声で言った。だけどいつもみたいな明るさがなかったせいかお母さんに大丈夫?と言われた。
「大丈夫だよっ」
って言ったけど全然大丈夫ではなかった。これからの学校生活に不安を抱いていたからだった。
部屋に入ってしばらくソファーに横になった。いつの間にか私は夢の中だった。そこにはゆなたんとしおりんがいた。しかも幼稚園の時の思い出だった。私がゆなに嫌われるようになったのは小学校の時だった。理由はゆなが大切にしていた、オルゴールを壊してしまったからだ。その頃から別のゆなになったのだ。しかも中学になってからはゆなは中学デビューして違う子と仲良くしてから、私は都合がいいとしに使われるようになってしまった。まるで奴隷のように…。
あー早く卒業したいーこの学校を!(泣)この学校はちゃら悪女が来る名門中学海洋中であった。ほんとは私は私立に行くはずだったが、全部見事に落ちた。
「早く起きなさーいあすかー!いつまで寝てるの?」
あっヤバイ昨日そのまま寝てしまったのだ。きっと。
「おはよー今日はご飯食べないでいくからへーきごめん」
私はいつもの場所を通り学校に行った。私立に行ってたらきっと違う道だったんだろうなと想像しながら…。
「みんなぁーおはよー!」
私はいつもの明るさでみんなに挨拶した。しかし無視された。しかも愛川さんまで…。まっそうだよね…。だってまた私を庇ったらいじめられるんだもんね…。
あっ…あやぽよは!?
「ぽよ…おはよぅ?」
無視された。この子とはいとこ同士。仲がいい。喧嘩するときはあったけど一番大好きだった。なにをするのも一緒だった。木村綾夏だった。
「あーあいまのみたぁー?うける無視されてるんですけどー!」
誰言ったの?!
「おはよぅ?あやなっ」あっ…この声はゆなだ…。
「あやなぁこれからぽよ太くんって呼んでいーい?」
「別に…いいよ…。」
ぽよにまで裏切られた。なんなの?!いったい?