4月1日は俺の運命の日


いや…運命と言ったら大袈裟だろうか…

いや…運命の日だ













【三年前】
俺は鷺坂育実。
横を歩いてるのは、
彼女の吉野由香。






「どうしたんだよ、話って」

「………うん…
あのね、私…
アメリカに留学する事になったの…
だからっ!…」


「…んだよ……
なんだよそれ!
はお前は俺の事好きなんじゃねぇのかよ!
俺はお前の事…
好きなのに…」


「ゴメンなさい。
好きだよ…好きだよ!
けど、私は育実にばかり甘えてしまって…
欲張りになってしまいそうなの!」


「良いじゃねえかそれで!」

「ダメだよ!
それじゃダメだよ…」


「…くっ…俺じゃダメだってか?」


「そうじゃない!
そうじゃなくて…」







由香はそのまま走り去ってった。

それから、由香からは連絡もとれず、知らずのうちに留学していた…


俺は後悔している

由香を傷つけてしまった
由香は俺を好きだから言ってくれたのに…
俺は応援もせず嫌味を言っってしまった…


俺の中の応援よりも寂しさが勝ってしまった。
戻りたい。
そう思っているうちに、もう3年も経ってしまった。