『志乃。33歳』

綺麗に並べられた食器に合わせて、1人ずつ席につく。

私は必然的に出口に近い端の席となる。

私の目の前の席が空席で、私だけが溢れたみたいで浮いていた。


「自己紹介から始めますか?」

第一声を上げたのは中でも派手な(今ではチャラいと言うみたいね)男の子だった。


「まず俺から!瞬って言います!あー歳は22で○○大学言ってます!」

元気に話す男の子を見て、私は慌ててずり落ちた眼鏡を直した。

にっ!
にっ!!
にじゅうに!?

大学生…って言ったわよね?

えー!!