校門を抜けて、昇降口に向かう。
まだ、授業中だからしん…と静まり返っている。
ドンっ!
咲「!!」
誰かとぶつかったのか、床に尻餅をつくあたし。
?「あ…ごめん。大丈夫?」
ぶつかってきたであろう人が、あたしに手を差し出してきた。
あたしは、何の躊躇いもなくその手を掴み起き上がる。
?「もしかして、2年?」
その人は、あたしを見てそう質問した。
咲「あー…はい。」
スカートをパンパンと払いながらあたしはぶつかった人の顔をみた。
咲「あ…。それ…。」
あたしは、気づかぬうちに声を発してた。
ぶつかった人の携帯についてたストラップ。

白うさぎ。