まぁ、そんなことをかんがえながら鏡に映るすっぴんの自分に向かって煙草の煙をふぅっと吐いた。
咲「化粧しないとな…。」
そんなことを考えてると、pill…
とまた携帯が鳴った。
ディスプレイを見ると、「朱音」 の文字。
朱音とは、さっきの電話の相手だ。
咲「どしたの?今から化粧。」
あたしは、そう言いながらも手を動かす。
朱音「どしたの?じゃなくて、大変なの!5分で来て!」
あたしがぽかんとしていると、朱音はじゃあね!と一方的に電話を切った。
咲「なんだ…あいつ?」
首を少し傾げながらも、化粧をしている手は止めないまま気づいたらもう、15分も化粧をしていた。