「だって足が抜けないんだもんっっっ!」

柩、涙目。

「あ・し・がっ!足が抜けないのっ!ぬぅけぇなぁいぃのっ!」

地団駄を踏みながら、強調して言う。

「何で抜けないのコレっ?無理に引っ張ったら足の皮擦り剥いて痛いしさぁ!かといってそのままだったら歩きにくいし!わかるっ?棺桶を右足につけたままだと、階段超昇りにくいんだけどっ!昇るのはまだいいよっ?下りる時!おぉりぃるぅとぉきっ!」

またも地団駄踏みつつ強調。

「蹴っ躓いて階段から落ちそうになるんだけどっ!階段転げ落ちて首の骨でも折ったらどうすんだよっ!死ぬじゃんっ!」

いや、死んでんじゃん。