「この学園は世界の理に反している!」

両手を後ろに組み、スタスタと歩くエンリィ。

「人間と人外が当たり前のように共存し、あまつさえお付き合いしてイチャコラしてるとかおかしいとは思いませんか?不思議だと思えですよ、住む世界が違うのにご学友とか!世界ふしぎ発見ですよ!スーパーヒトシ君で勝負!」

だんだん何の話か分からなくなってきた。

「つまりですね!」

ビシッ!と人差し指を立てるエンリィ。

「こんなぬるま湯のような天神学園は、全世界の王たる僕は許せないという事です。人間どもは人外の奴隷!そして人外は僕の配下!僕こそが世界の頂点!ご飯のおかずに箸をつけるのも、お風呂に入るのも、全て僕が一番最初という訳です!」

スケールの小さい野望だ。