放課後の教室。

もう居残っている生徒は数少ない。

けしからん娘は生徒会の仕事があるからいいとしても、如何に兄とはいえ、いつまでも人待ち程度の理由で花音が学校に残っていていいものか…。

「花音ちゃん、早く帰らないと生徒会長にジェノサイドされちゃうよ?生徒会長怖いよぉ?」

「ひぅっ…」

けしからん娘に少し脅され、早くもベソをかきそうな花音。

と。